似合う、の答えは一つじゃない
自分に似合うものが分からない、というご相談を受けることがよくあります。
自分に一番似合うファッションが知りたいという気持ちはよく分かります。
でもね、ファッションって”あなたの外見を分析して一つの正解を出す”ってものではないんです。
もちろん私たちはみんなそれぞれ持って生まれた外見から逃れることはできません。
でも同じ外見でもどういう方向に寄せていくかはあなたが決めることができるんです。
そこがファッションの楽しいところ!
同じ食材でも幾通りにも料理方法がある、そんなイメージです。
分かりやすいように最近目にしたちょっと極端な例をお見せしますね。
最近までTBSで放送されていた「恋する母たち」というドラマがあります。(見ていた方いらっしゃいますか? 大好きな阿部サダヲさんが出ていたので見始めたんですが、すごく面白かった!)
蒲原まりというタワマン住みのセレブ妻役を女優の仲里依紗さんが演じていたのですが、そのスタイリングは大体いつもこんな雰囲気でした。(番組の公式ページより)
いかにもセレブ妻っぽいフェミニンかつ高級感あるスタイリングです。
演じている仲里依紗さんの可愛らしさと調和してよく似合ってますよね。
で・す・が!
みなさん仲里依紗さんの私服姿って見たことあります??
仲さんのインスタから画像をお借りしてきたので見て下さい。
ジャ〜ン!!!
セレブ妻蒲原まりと真逆!
ストリート系でポップな雰囲気です。ド派手な色柄使いがインパクト大ですね。
こっちはこっちで仲さんのちょっと子供のような若々しい明るさや軽さと調和して、これまたよく似合っていると思うんです。
蒲原まりの衣装と仲さんの私服とでは極端に違うスタイリングですが、唯一共通しているのは「ガールっぽさ」があるということ。
衣装の方はスタイリストさんの仕事ですが、私服は仲さんのチョイス。
ご自分の魅力をよく理解されているんだなと思いました。
さて、この2つの極端なスタイリング例を見て分かることは何か。
それは「似合う」の答えは一つではない、ということです。
あなたにもいろんな「似合う」の可能性があるのです。
まず大切なのは自分がどういうスタイルを目指したいのかをハッキリさせることです。
目指す方向性が決まったら、次にどうやってそれを自分に寄せていくか=似合わせていくかを考えます。
仲里依紗さんにとって「ガールっぽさ」が似合わせのカギだったように、あなたにも必ず似合わせのカギがありますよ!
ところで余談ですがこの「恋する母たち」、メインの3人の女性のスタイリングがそれぞれのイメージにピッタリでとても印象的でした。
毎回それぞれのキャラクターに合わせたリアルさと統一感のあるスタイリングで、こういう人実際にいるいる!って感じだったんです。
それがストーリーに説得力をプラスしていました。
ドラマとか映画とか見る時にキャスティングと衣装の自然さ、リアルさ、って私的にはすごく気になるポイントです。
兄弟役とか親子役が何となく似ていて説得力あるキャスティングだったりすると、私の中ではポイント高いです。