「好き」の解像度を上げていこう

私が考える「自分スタイル」の基本は、「好きなものを素敵に着こなす」ことです。

 

「好きなものを素敵に着こなす」と言った時に、多くの人が 「素敵に着こなす」 テクニックが知りたいとそこばかりにフォーカスしがちなんですが、ちょっと待って!

 

もちろん素敵に着こなすテクニックは必要です。

体型にあったバランスの作り方とか色の合わせ方、アクセサリーの合わせ方次第で印象は見違える程よくなります。

 

でもそれと同じくらい重要なのが「好きなもの」を見極める、ということです。

 

自分の好きなものくらい知ってるわ、と思うかもしれません。
でも私が色々とご相談を受ける中で思うのは、ぼんやりとした「好き」をよりどころにショッピングをしている人が多いということです

 

例えばあなたが黒のスウェットを買いたいと思っているとします。

黒のスウェットと一言で言っても様々なものがありますよね。

落ち感のある素材のソフトな印象のもの、厚手でオーバーサイズのメンズライクなもの、ステッチがしっかり入ったスポーティーなもの、色だって洗いをかけたような少し褪せた黒もあれば、パリッとクリーンな印象の真っ黒もあります。

 

あなたは色々ある選択肢の中からパッと自分の好きなタイプの黒のスウェットを迷わず選ぶことができますか?

 

パッと選ぶのが難しいと感じるなら「好き」がぼんやりしているということです。

 

自分の「好き」をハッキリさせていくにはどうしたらいいでしょう。

 

それには「好き」なものをとにかくたくさん見ることです。

 

街中で好きだな、と思う着こなしをしている人を見つけて、密かに観察してみて下さい。

ネットや雑誌で好きだな、と思う着こなしを見つけたら、保存して何度も見て下さい。(ネットの画像保存にはPinterestを使うのが個人的には超おすすめ!)

 

たくさん見ていると、自分の「好き」のパターンがハッキリと分かってきます。

たくさん見ていると、一見似たようなモノでも違いに気がつくようになります。

たくさん見ていると、「好き」と「好きじゃない」に敏感になります。

 

ぼんやりしていた「好き」の輪郭がハッキリしてきます。

「好き」の解像度が上がっていくイメージです。

 

「好き」の解像度が上がると、ショッピングの時にた〜くさん商品が並んでいても、自分の好きなものがパッと目に入ってきます。

 

好きなものが似合うか、似合わないかを考える前に、まず好きなものを選びとる力が大事です。

好きなものをこれだ!と選ぶことができたら、試しに身につけてみて下さい。

今日は買う予定じゃない、という時だって試着していいんです。

身につけてみたら、なんだか似合わないな、と思うことも時にはあるでしょう。

でもそれを何度かやっているうちに段々似合わないものをよけるコツもつかめてきます。

 

「好き」の解像度が上がると、「まあまあ」のものには手が伸びなくなります。

よく考えたらそんなに好きでもなかった、みたいなものを買ってしまう失敗をしなくなります。

 

自分の「好き」に注目してみて下さい。

好きなものがわからない〜。。と思っている方はもちろん、そんなの分かってるわ、と思う方も毎日の生活の中で意識して「好き」を探してみて下さい。
きっと新しい発見があるはずです。

実際にあらためて意識して自分の「好き」に注目してみることで、自分の中にこんなにハッキリ「好き」があったなんて!って驚いた方も何人もいます。
それって自分のことなのにちょっと感動だったりするんですよ。